まず一つの寸法から
すべては階高から出ます。下階の仕上げ床から上階の仕上げ床までです。床の仕上げが決まってから測ってください。上に 20 mm のタイルが載るだけで、全段が変わります。古い床なら 2〜3 か所で測り、大きいほうを採用します。
段数と正確な蹴上げ
- 階高を歩きやすい蹴上げ(175〜190 mm 程度)で割り、整数に丸めます。それが蹴上げの数です。
- 階高をその数で割って、正確な蹴上げを出します。
階高 2,800 mm ÷ 180 = 15.6 なので 16 段。2,800 ÷ 16 = 各 175 mm です。蹴上げは全段そろえる必要があります。上か下に 1 段だけ違う段があるのは、階段での転倒のもっとも多い原因です。
蹴上げと踏面は一つ違う
いちばん上の蹴上げは上階の床に着き、その床自体が踏面になるので、16 蹴上げの階段の踏板は 15 枚です。ここを一つ間違えるのは、材料の発注でも墨出しでも定番の失敗です。
歩きやすさの目安
いくつもの経験則が同じことを言っています。踏面が深い段には低い蹴上げが要る、ということです。
- 2 × 蹴上げ + 踏面 がおよそ 550〜700 mm。
- 蹴上げ + 踏面 が 450 mm 前後。
- 蹴上げ × 踏面 が 45,000 mm² 前後。
踏面は段鼻から次の段鼻までの水平距離です。踏板自体はふつう踏面より広く、段鼻が下の蹴込みから 20〜25 mm 出ています。
法令が決めていること
上限や下限は助言ではなく法令で、国によって違います。二つの例:
- イングランドとウェールズの住宅用階段: 蹴上げ 220 mm 以下、踏面 220 mm 以上、勾配 42° 以下、頭上 2,000 mm。
- 米国の住宅用規定: 蹴上げ 7¾ in(197 mm)以下、踏面 10 in(254 mm)以上、頭上 6 ft 8 in(2,032 mm)。
これは、建てる場所の規定を調べる合図として扱ってください。手すり、手すり子の間隔、踊り場の規定も同じように拘束力があります。
全長と側桁
水平距離 = 踏面の数 × 踏面で、勾配に沿った側桁は √(階高² + 水平距離²) です。踏面 280 mm の 16 蹴上げなら 15 × 280 = 4,200 mm 必要で、側桁は約 5,048 mm、5.4 m の材から取ります。階段が部屋に収まらないと気づくのはたいていこの段階で、踊り場と折り返しを考えるべき時点です。
頭上の高さと床の開口
頭上の高さは、歩行線から上の天井や梁まで垂直に測ります。開口が始まる階段の上端で確認してください。足りなくなるのはそこが最初です。ふつうの解決は床の開口を広げることで、梁を切ったあとで気づくより図面上で気づくほうがはるかに安く済みます。
ツール
階段の計算は階高から段数、正確な蹴上げ、水平距離、側桁の長さ、歩きやすさの確認まで出します。勾配の計算は階段の角度を度と比で換算し、ボードフィートの計算は材木を見積もり、タイルの計算は踏面の仕上げに使えます。