制限試薬とは
反応では、反応物は係数を合わせた反応式で決まる比で使われます。制限試薬は最初に使い切られる反応物で、生成物の量を決めます。ほかの反応物は過剰で、それぞれ一部が余ります。
手順
- 反応式の係数を合わせます。
- 各反応物の質量を物質量に換算します:物質量 = 質量 ÷ モル質量。
- 各反応物の物質量を反応式の係数で割ります。
- いちばん小さい値の反応物が制限試薬です。
計算例
水素が酸素中で燃える反応:2 H2 + O2 → 2 H2O。H2が4.0 g、O2が16.0 gあります。
- H2:4.0 ÷ 2.016 = 1.98 mol、÷ 2 = 0.99
- O2:16.0 ÷ 32.00 = 0.50 mol、÷ 1 = 0.50
酸素の値のほうが小さいので、質量では多くてもO2が制限試薬です。
理論収量と余る量
O2 0.50 molから水が2 × 0.50 = 1.0 molでき、1.0 × 18.02 = 18.0 gが理論収量です。H2は1.0 mol(2.02 g)使われるので、4.0 − 2.02 = 1.98 gの水素が余ります。
実際に得た質量を理論収量で割ったものが収率です。
よくある間違い
- 物質量ではなく質量で比べる。
- 係数で割らずに物質量を比べる。
- 係数を合わせていない反応式を使う。
計算ツール
制限試薬の計算は、化学式と質量からこれをすべて行います。反応式の係数は化学反応式の係数合わせで、モル質量はモル質量の計算で求め、結果は収率の計算で比べられます。