重要なポイント
単振動する系は、変位に比例した復元力が平衡位置へ引き戻すので、往復運動をする。運動は一定の周期で繰り返される。
- 周期 T は 1 回の振動にかかる時間で、振動数は f = 1 ÷ T、角振動数は ω = 2πf である。
- ばねに付けた質量では T = 2π√(m ÷ k)、小さな角度の振り子では T = 2π√(L ÷ g) である。どちらも振幅に依存しない。
- 全エネルギー ½kA² は一定で、運動エネルギーと位置エネルギーの間でやり取りされる。速さは中心で最大、端で 0 になる。
- 加速度は復元力が最大になる運動の端で最大になる。
主な式
T = 1 ÷ fω = 2πfT = 2π√(m ÷ k) (spring)T = 2π√(L ÷ g) (pendulum)E = ½kA²v_max = Aωa_max = Aω²
例題
ばね定数 200 N/m のばねに質量 0.50 kg をつけ、振幅 0.10 m で振動させる。ω = √(k ÷ m) = √400 = 20 rad/s なので T = 2π ÷ 20 = 0.31 s、f = 3.2 Hz。最大の速さは Aω = 0.10 × 20 = 2.0 m/s。エネルギーは ½kA² = ½ × 200 × 0.010 = 1.0 J で、中心での ½mv² = ½ × 0.50 × 4.0 = 1.0 J に等しい。
よくある間違い
- 振幅が大きいほど周期が長いと考えること。理想的な振動子では周期は振幅によらない。
- おもりが重い振り子ほどゆっくり振れると考えること。周期は長さと g で決まり、質量には依存しない。
- ヘルツで表す振動数 f と、ラジアン毎秒で表す角振動数 ω を混同すること。
練習
このトピックの練習問題で力試しをしましょう:振動